栄茂美 和歌山県日高郡日高町議会議員

日高町の元気な町作りを進めます。

令和1年(2019)12月議会一般質問4項目

1、未利用の町有地や建物の活用を


榮 茂美
日高町の未利用の町有地や建物の現状と、今後それらを、どのように活用したいと考えていますか。またその中で、貸与や売却可能な町有地や建物はどの位ありますか。
日高川町は、未利用の町有地を民間の力を借りて、戸建て住宅用地として活用する定住促進分譲用地売却事業に取り組んでいます。日高町も適地があれば、こうした事業に取り組めばどうでしょうか。
日高町総合戦略(2015年~今年度までの)では、日高町への企業誘致の受け皿づくりの為に、この5年間で50件を目標に企業への進出意向調査を実施する目標でした。しかし、町有地の中で企業誘致のための適地の絞り込みができないため断念したとのことですが、町が町有地の適地の絞り込みを行うのではなく、例えば、貸与や売却可能な町有地や建物を、町の土地建物バンクとして公表し、適地の絞り込み判断は企業側がするものだと思いますが、どう考えますか。
未利用の町有地や建物に加えて、町内の民間所有の未利用の土地建物も、所有者の協力の下、同時にバンクの開設ができれば理想的だと思います。どう考えますか。
町内の未利用の民間所有の土地建物では、山林、休耕田、耕作放棄地、町内約300件の空き家があります。所有者の高齢化や死亡等により放置されることは町にとって大きな損失であり、そうした物件が増えれば町も荒廃していきます。有効な利用や維持管理の促進の為にも、希望者が町の土地建物バンクに登録できるようにすればどうでしょうか。町への登録は、利用者にとって安心であり、町にとっても今後の町づくり構想に生かせます。どう考えますか。
来年の令和2年4月から比井保育所が休園となり、再来年の令和3年4月からは比井小学校が廃校となります。休園、廃校後の各施設の活用をどのように考えていますか。今後の利用の考えがないのであれば、それらを早めに貸与や売却可能な日高町の土地建物バンクで公表し、民間の力を借りて活用してもらえばどうでしょうか。
町長(松本 秀司)
未利用の町有地や建物の現状と、今後の活用についてのご質問ですが、現在、未利用となっている町有地は、地目が宅地のものは、池田地内の県独身寮跡地、中志賀地内の元労働省官舎跡地、比井地内の元比井老人憩いの家跡地、阿尾の博愛園みちしおの西側の4カ所で、合計1,323.04㎡ございます。
また、雑種地としては、小池地内の旧ゴミ処理場跡地の1カ所で1,850㎡ございます。
今、申し上げた5カ所につきましては、隣接地が急斜面であったり、進入路が狭かったりと分譲用地としては不向きではないかと考えておりますが、ご相談がございましたら、適宜対応をして参ります。
山林につきましては、約344万㎡ございますが、その内ゴルフ場計画があった約140万㎡については、平成14年に、自然環境の保全のため、議会の議決経て取得をしたものでございます。
清山(せやま)の一部約38万㎡は、官行造林地として国が管理しているものでありますので、開発については考えてございません。その他の山林部分につきましても、治水や環境保全の点からも、関係地区の意見を充分お伺いし、町だけの判断では開発は出来ないものと認識しております。
議員ご提案の土地建物バンクについてでございますが、過去には利用計画がなく、遊休地となっている土地を広報誌にて公表したことがございました。確かに売却可能な町有地や、町内の民間所有の未利用の土地を、バンクに登録し公表するのも一つの方策であるかと思いますが、町が町のホームページを通じて公表した場合、公表だけでは済みません。町のホームページで公表し、購入希望の方が居られた場合、円滑に契約が済むまで関与していく必要があり、それは行政の責務であると考えます。しかしながら、本町にはそれが出来る人員も人材も居ないのが実情でございます。
空き家につきましてはワンストップパーソンを配置し、県の空き家バンクをお勧めすることにより対応してまいりたいと考えております。
最後に比井保育所、比井小学校の今後の活用については、地元と協議の上、活用方法を検討してまいりたいと考えております。

榮 茂美
今の答弁で、「土地建物バンクについて、過去には利用計画がなく、遊休地となっている土地を広報紙にて公表したことがあった。」と言われました。この広報紙だけで公表するっていうのは、広報紙ていうのは限られた期間です。毎月そちら発行されてますけれども、限られた方々が毎月読んでいます。もちろん町内3,000部発行してますけれども。
それに比べてですね、インターネットでの公表は確かに大きな責任は伴いますけれども、その分、信用されるし、継続的でその効果が期待できます。何よりも土地建物を利用したい方々と、新たな日高町の町づくりを考えていけます。
そちらの答弁で、「関係地区の意見を十分お伺いし、町だけの判断では開発はできないものと認識している。」と。これは当然のことです。でも、まずは公表しないと、公表して問い合わせがあれば皆で検討する、皆でより良いまちづくりを考えていくという流れをつくるべきです。公表しないと。まずは公表しないと話になりません。出来ない理由として、「しかしながら本町にはそれが出来る人員も人材もいないのが実情でございます。」と答弁されましたけれども、人材がいないのなら育成すればいいのではないでしょうか。
いかがですか。
町長(松本 秀司)
やはり、町のホームページに土地建物バンクとして、土地や建物を公表すれば、先ほども申し上げたように、購入などの希望する方に対しまして、やはり責任を持って対応しなければならないということが考えられます。そういうこともありますので、相談などがあれば対応し、土地や建物の売買や賃貸の照会を行うとなれば、やはり宅地建物取引などの専門的な知識が必要となりますので、今の人員の中で、そのような人材の育成については考えておりません。

榮 茂美
内部に、宅地建物取引主任者が居ないと。でも、これ外部の有資格者と契約すれば、それはクリアできることだと思うんです。
まずですね、お聞きしたいのは、未利用の町有地ですけれども、宅地、雑種地で5カ所あると言われました。それは放置せずに、維持管理は続けていますか。
次に、山林ですけれども、約344万㎡、その内ゴルフ場計画があった約140万㎡は自然環境保全のために町が買い取ったとのことですが、その意味合いからも、その山ていうのが荒廃しないように、定期的な間伐とか保全に努めるとか、できたら子ども達に自然環境保全のための学習を、そういった山で学べるような機会も持ってはどうでしょうか。いかがですか。
町長(松本 秀司)
その5カ所につきましては、常に草刈りなどして、まあ維持管理をしているところでございます。
その後の点につきましても、やはり自然環境の観点からも、保護の観点からも有効活用できるような計画があれば、関係地区のご意見を聴きながら協議してまいりたいと思っております。
議員提案のいろんな意見がありますけれど、やはりそれも参考にさせていただきたいと思います。

榮 茂美
「有効活用できるご意見があれば。」と言いましたけれども、こういうのは町が主導して、ある程度アイデアを出して、どうですかていう、その提案も大事ではないでしょうか。声がない限り、前に進めないまちづくりであったらいけないと思うんですね。今回も、この結構、未利用の町有地あります。そういうなのも公表しない限り誰もわからないですよね。以前は、その僅かに広報紙でちょっと公表したって言いますけれども、やはり皆さんに周知していただいて、皆で考えていく、そういった申し出があれば検討していくていう、そういう作業を続けないと、まちづくりは進められないと思うんですよ。
今回は、未利用の町有地に加えて、私は建物の活用も求めています。比井保育所、比井小学校の活用方法ですね、「今後、地元と協議し検討してまいりたい。」と言われました。これはいつ頃を目途に結論を出されますか。実際もう来年は休園、再来年は廃校って、もうはっきりと決まってます。やはり何ていいますか、計画を立てて、いつまでに話合いをして、いつまでにどうするかという結論は出していかないと駄目だと思うんですね。
もう1点ですけれども、ふれあいセンター内のことですけれども、デイサービス事業撤退した後の未利用のスペースがかなりあります。そういった活用もどう考えておられるのか、合わせてご答弁ください。
町長(松本 秀司)
比井保育所につきましては、現在、休止届けを和歌山県知事宛に提出しているところであります。また議員ご指摘の活用の目途につきましては、現在、未定でございます。それと、どのように進めて行くべきかというのは、今後、検討してまいりたいと思っております。
そして、次にふれあいセンターにつきましては、町民に密着した総合的な健康づくりの場として、健康相談、保健指導、また各種健診などの場を備えた、デイサービスなどを備えた施設であり、令和元年度には6月1日より日高町シルバー人材センター、また7月16日からは学童保育所も開設して、徐々にでありますが、施設を有効利用すべく取り組んでいるところでございます。

榮 茂美
今、答弁でですね、もう実際決まってる、来年、比井保育所と比井小学校の件なんですけれど、この活用の目途ていうか、これ未定だと言われました。
やはり流れをつくっていただきたいと思います。「ああ、もう休園になった。」「ああ、廃校になった。」それでもう放置するんじゃなくて、まだ休園も廃校もなってません。その時点で、もう決まってるんですから、それは今から考えていかないといけないことだと思います。
今回、民間所有の土地建物バンクの開設も私は提案しましたけれど、それはどうしてかというと、やはり、その山林とか休耕田とか、耕作放棄地とか、300軒の空き家とか、今後増えていくと思うんですけれども、例えば農地に対してはですね、共同での農地利用集積とか、多面的な活用方法の検討もできますし、あと、企業誘致の検討も考えられると思うんですね、このままだと、企業の進出意向調査もできてない状況です。その点はいかがでしょうか。
町長(松本 秀司)
民間委託のいろんな土地バンクの開設の提案とかいうことでありましたけども、やはり農地については、今後考えて、農地というより、やはり企業誘致についてはやはり考えていかなければならない課題だとは常に思っておりますが、農業振興地域整備計画において、定めた農用地区域との兼ね合いていうのがございますので、やはりその点については、やはり優良農地の確保のために行っているものでございます。

榮 茂美
では、その今度、空き家なんですけど、約300軒ある空き家です。町は対策として、空き家解体処理事業の利用とか、県の空き家バンクへの登録を呼び掛けていますけれども、なかなか実績が伸びておりません。今後もあまり、私は期待できないと思います。
こういった空き家の解体しませんかとか、県への空き家バンクへ登録しませんかていう呼び掛けしても、なかなか、答えてくれないていう方々多いですけれども、でもそういう方々もいずれ有効利用したいと思ってらっしゃるんですよね。だから、そういう方々の為に、早い目の対応、町ができるように、もっと登録へのハードルを低くした、例えば空き家バンクへ登録っていうのはやっぱりハードル高いので、町への登録ていうか、町の土地建物バンクへの登録て、ハードルを低くした設置は、私は有効だと思いますけれども、早い目の対応の考えていうのはありますか。こういった土地建物バンクの設置をして早い目に対応したいていう、町長の考えはありますか。
町長(松本 秀司)
現状におきまして、やはり空き家家屋解体については、ある程度、徐々にでございますが、一定の成果を上げているものと考えております。
一方、県の空き家バンクの登録の実績につきましては、所有者の方々の、やはりいろんな考え方もございますので、件数が伸び悩んでいるというのも実情だと思います。
しかしながら、町といたしましても、今後も住民などの方から、空き家などについての相談がありましたら、引き続き、空き家家屋解体処理事業の利用や県への、県の空き家バンクへの登録を呼び掛けてまいりたいと考えております。

榮 茂美
和歌山県は、2017年度で全国で初めてワーケーション事業を導入した、先進地域です。このワーケーションていうのは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語ですけれども、通常のオフィスとは異なる、休暇中に滞在しながらインターネットなどを使って仕事をする働き方です。
県はこれまでにもフォーラムや体験会などを積極的に開催し、2017年~18年の参加者は全国から49社567人にも上ります。
日高地方では印南町がこの事業に参画し、将来的に空き家になることが予想される町内公共施設を有効活用したワーケーションの受入れを、もう既に考えているとのことです。先取りですよね。日高町もですね、やはりこういった事業に参画すべきだと私は思います。そのためには、町に前もっての、そういう土地建物バンクがないと話になりませんから、最後にそういった意味でも開設を望みますけれど、最後、町長、答弁ください。
町長(松本 秀司)
ワーケーション事業につきましては、やはりワーケーション自治体協議会ていうのがありますので、参加し、情報提供を受けるのもいいと思いますけれど、やはり先ほどから申し上げておりますとおり、町の土地建物バンクの開設というのについては考えておりません。



2、ふるさと納税の取り組み


榮 茂美
2年前、平成29年12月議会で私は「日高町ふるさと納税」について質問しましたが、日高町はふるさと納税制度について、どのように捉えているのか、また、それをどのように活用していきたいと考えていますか。
この制度がスタートした平成20年度の納税件数と納税額は3件24万5,000円で、11年目となる昨年度は53件198万円と大変低調なこの日高町の現状をどう分析し、今後どう取り組みますか。
町長(松本 秀司)
当町は、ふるさと納税の本来の趣旨である、故郷への恩返しという「想い」を大切にし、過度な返礼品競争などをせず、総務省の示す返礼品についての基準を遵守し、寄付を募ってまいりました。
寄付額につきましては、議員ご指摘のとおりであり、一般質問や決算審査におきましても、度々ご指摘をいただいているところでございます。
今年の9月議会一般質問におきましても、ご指摘を受け、近隣市町の状況を調査するよう担当課に指示をしたところでございます。
現在、楽天市場以外のふるさと納税ポータルサイト3社の開設に向けて、運営会社と協議中でございます。
また、返礼品の取扱数を増加させるため、県内の市町と協定を結び、共通返礼品を日高町の返礼品として、ふるさと納税ポータルサイトへの登録を準備しております。
ご寄付いただいたふるさと納税の今後の活用につきましては、以前に内原学童保育所の用地購入の一部や、志賀保育所駐車場用地の購入費及び増改築費の一部として活用させていただいたように、「地域づくり推進事業基金」に積立て、地域文化の保存・活用、生活の快適性の向上、子育て・教育環境の充実などに活用させていただきたいと考えます。
今後も、総務省の基準を遵守し、ふるさと納税応援事業者及び返礼品取扱数の増加、地元経済の活性化、地場産品のPRに努め、ふるさと納税の寄付額を増加させ、厳しい財政状況の中、歳入を少しでも増やすことができるよう、更に力を入れて取り組んでまいります。

榮 茂美
ここで、ちょっと近隣の一例を紹介したいんですけれども。御坊市です。この12月議会の補正で、ふるさと納税寄付額を当初予算2億500万円に2億円追加し、4億500万に上方修正しました。今回の補正では1億5,000万円の財源不足が生じたそうですが、ふるさと納税収入が約2億円見込めるため、不足分を補い、残りの約5,000万円を財政調整基金に繰り入れることができたとのことです。
これは、ふるさと納税に力を入れることは町財政にとってもメリットは大きいという近隣の一例です。町長はふるさと納税の取り組みの力を入れて行くことが、町財政にとって大きなメリットがあると考えていますか。
町長(松本 秀司)
ふるさと納税制度につきまして、やはり力を入れて取り組むことであります。当町として厳しい財政状況の中、歳入、先ほども申し上げましたように、歳入を少しでも増やすことができる良い制度であって、町の財政にとっても大きなメリットがあると考えております。

榮 茂美
歳入を少しでも増やしていきたい。私も思いは一緒でございます。ですから、もっと力を入れていただきたいと。そこで今回ですね、「楽天市場以外のふるさと納税ポータルサイト3社の開設に向けて、運営会社と協議中でございます。」と答弁されましたが、この3社とはどこですか。また、いつ頃開設できますか。
町長(松本 秀司)
その3社については、現在開設に向け協議を行っておりますのは、『ふるぽ』、『ふるさとチョイス』、『ふるさとぷらす』の3社でございます。また、開設につきましては、来年4月目途に協議を行っております。

榮 茂美
それでは、次にですね、「この返礼品の取扱い数を増加させるため、県内の市町と協定を結び、共通返礼品を日高町の返礼品として、ふるさと納税ポータルサイトへの登録を準備しております。」と言われました。この共通返礼品の出品はいつ頃になりますか。
町長(松本 秀司)
返礼品につきましては、今年、共通返礼品の出品につきましては、新たなふるさと納税ポータルサイトの開設と同時期の来年4月を目途に準備を進めております。

榮 茂美
では、次にですね、「ご寄付いただいたふるさと納税は、地域づくり推進事業基金に積み立て、活用させていただきたいと考えます。」と言われましたが、これはですね、このふるさと納税を、一度、そういった基金に入れて、その一部を活用するという考え方です。
他にですね、今回、ふるさとチョイスを開設されると言われましたが、そのふるさとチョイスのクラウドファンディングで、日高町が抱える問題解決に向けて、寄付金の具体的な使いみちを決め、支援者を募る方法というのがあります。
例えばですけれど、高知市が私立動物園を南海トラフ地震の津波から、動物達を守るために、避難棚の設置の寄付を募ったところ、募集開始後、わずか4日間で、目標の100万円を達成しています。日高町も、こうした方法も考えてみれば、今後ですね、考えてみればいかがでしょうか。
町長(松本 秀司)
議員ご指摘の、ご提案のクラウドファンディングにつきましては、大変、魅力的な良い仕組みであると思っておりますが、まずはやはり、あれもこれもということではなくて、やはり、通常のふるさと納税の寄付額をしっかり増加させ、力を入れてまいたいと考えております。

榮 茂美
よろしくお願いしたいと思います。
今回、日高町、ポータルサイト4社となります。共通返礼品も含めて、品数も増加していただきたいというか、増加に努めていただきたい。しっかりと地場産の物も入れて。先ほど提案しました、その後ですけれども、納税の活用方法も考えて、今後しっかり取り組んでください。



3、町の温泉館を、今後、どう運営し活用するのか


榮 茂美
温泉館みちしおの湯は、2000年6月に開館しました。初年度の開館期間は10カ月間でしたが、入館者数は10万人を超えました。翌年度は最高の10万7,893人となりましたが、その後は年々減少し、昨年度はピーク時の約4割、3万9,074人でした。
温泉館の収支決算額も、平成27年度から毎年2,000万円以上の赤字で、ここ2年は赤字額も2,400万円台であり、僅かこの4年間で累計9,000万円以上の赤字額となりました。
今年度の入館者数は、過去最低の昨年度よりも低調であり、利用者減に歯止めが掛かっていません。また2年ごとのポンプの入れ替え工事で約600万~700万円、その他改修工事等で、今後の赤字額も増えていくでしょう。
今年10月に広川町のほたるの湯は、開館20周年の感謝祭を開催しました。日高町は来年、温泉館みちしおの湯オープン20周年をどう迎えますか。また、町の温泉館を今後どう活用したいと考えていますか。
温泉館を運営している他の近隣の町は、民間の活力を生かした指定管理者制度を導入しています。日高町も早急に、温泉館施設を包括的に管理し、事業者の創意工夫が発揮できる指定管理者制度の導入をすべきです。どう考えますか。
この提案の背景には、今の町経営では、地域振興株式会社は温泉施設の接客と清掃のみの業務委託を請け負っており包括的な創意工夫は発揮できないし、食堂経営のみちしお亭は5年間の町の補助金が今年度で打ち切りとなり、来館者数が減少の中、今後の経営は益々大変となるでしょう。
来年開館20周年を節目に、温泉館に指定管理者制度の導入を検討してはどうでしょうか。
町長(松本 秀司)
温泉館みちしおの湯は、平成12年6月の開館以来、入館者数は減少しており、昨年度の入館者は3万9,074人で、今年度も11月末現在で、昨年度と比べて806人の減であり、大変厳しい状況にあることは私も十分承知してございます。
議員ご指摘のとおり、来年、オープン20周年を迎えることから、例年実施をしているスタンプイベントや保育園児の絵画展示、町内60歳以上の方を対象とした入館料半額の取り組みに加え、家族風呂の予約制も実施しており、この他に町民の方を対象とした、年間を通したイベントを企画することで、町民の方に繰り返し利用していただけるよう、考えてまいりたいと思っております。
次に、指定管理者制度の導入についてでございますが、平成25年当時の温泉館「海の里」運営検討委員会で、指定管理者制度を導入している県外市町を視察し、十分な議論及び検討をしていただいた結果、温泉館の一施設だけでは応募者がいない可能性があり、制度の導入は困難であるという結論でございました。
また、指定管理者制度は施設の指定管理料とは別に、機械設備などに修繕や改修が必要となった場合、その費用は町が負担しなければならず、指定管理料と合わせると、支出が更に増大すると思われ、予算面から見ましても導入は難しいのではないかと考えます。
来年、開館20周年を迎えることから、原点に立ち返り、町民の方に繰り返しご利用いただき、町民の皆様に愛される温泉館となるよう、取り組んでまいりたいと考えております。
榮 茂美
今回、私は「指定管理者制度の導入を検討してはどうでしょうか。」と質問してます。町の温泉館の今後の運営とか、運営についてですね、もう、それがいいんじゃないかと。
そちらの答弁でですね、平成25年当時のことを言われてますよね、6年程前の事ですけど。まあその、指定管理者制度に対して、応募者がいない可能性がある、というようなことも懸念されたと思うんですけれど、それは今もそういう現状かどうかはわかりませんよね。やっぱり6年経って、そういうような結論は、こっちが出すんじゃなくて、応募者が出すんであって、もう1点ですけれど、指定管理料も払わないといけない。支出が更に増大するて言われました。財政的な面から、予算面からみても難しいんじゃないかと。これ、支出が増大したとしても、それだけ見合ったような、入館者数が増える。活気が出る、まちづくりいうか、町の活性化に繋がるとなれば、ある程度の支出が増大しても、それは私は有効だと思うんですよ。この点いかがですか。町長、今、この今回、今後どう運営し、活用するかについて、指定管理者制度の導入についてですけど、2点言われてます。応募者がいない可能性があったと、以前。もう1つは、支出が増大すると思われる。この2点について、どうぞお答えください。
町長(松本 秀司)
25年の特別委員会におきましては、温泉館海の里運営検討委員会という特別委員会の中で、やはり議員の皆さんも、その中の委員として入られて、十分な検討をされたということで。その当時は指定管理の方向もありましたけど、やはり、そういう中で十分検討されたということでございます。
今後、やはり町といたしましても、十分やはり温泉館については、努力していって、やはりその中で、また指定管理ていうこともやはり考えていかなければならない時もあるかわかりませんけど、やはり最善の努力をしてまいりたいと考えております。
議長(芝 充彦)
支出も。
町長(松本 秀司)
支出ですか。
それについて、もう一度、支出について。
議長(芝 充彦)
町長。
町長(松本 秀司)
それはそういうことも言えると思いますんで、やはり、当然やはり館を運営していく中で入館者が多ければ多い程、またそれに見合った支出・収入があれば、そういうことが大切だと思います。

榮 茂美
今の時点では、指定管理者制度の導入については、今後の課題みたいな感じで、私は受け取りました。町営で頑張りたいということですよね。今。まあ、しっかり頑張りたいと言われてるんですけど、それは何回も、私、今までお聞きした答弁です。「頑張りたい。」「町営で頑張りたい。」それでですね、先月ですけど11月29日に入庁5年以内の若手職員14人と松本町長がみちしおの湯の入館者減少に歯止めを掛けようと、語り合いの場を持ったとのことですが、どのような意見とかアイデアとか出ましたか。
町長(松本 秀司)
先般、先月の29日に若手職員14名ですね、温泉館をテーマとしたワークショップを開催いたしました。これはやはり、温泉館の入館者が減少している中、その回復に向け、担当課だけで考えるのではなく、やはり若手職員も問題意識を共有し、全体の問題として考えていくことを第1の目的として行ったものでございます。
参加職員には前もって各課の意見等も聞いておいてもらい、話合いを行いました。幾つかその時の意見を紹介いたしますと、温泉周辺を整備し、アスレチックやキャンプ場の設置やクエの稚魚を育成・展示し館のシンボル的存在とすること。またTwitter・SNSでのPRなど、いろいろなアイデアを聞くことができました。
意見の全てがすぐできることではございませんが、やはり、参考になることもございましたので、今後はやはり、職員全員に問題意識を持ってもらいたいと考えております。

榮 茂美
いろんな意見が出たとのことですけれども、しかし、意見ていうか、意見ていうのは、実際に施設を利用しないと、建設的な意見とかアイデア等は出せないと思います。
日頃から町長始め役場職員は、温泉館に入浴するとか、隣接の食堂を利用するといったことはされていますか。
町長(松本 秀司)
時々、また行かれてるとは思います。しかしまた、そうやってそういう温泉館を利用するという意識は当然持っておることが、やはり大事なことだと思います。まあ職員だけでなく、やはり議員の皆さんも共にやはり温泉館を盛り上げていただきたいと思います。

榮 茂美
今回、新たに言われたことですけれど、まあいつも言われてるのが、このスタンプイベントとか保育園児の絵画展示してますとか、60歳以上を対象とした入館料半額とか、今回、家族風呂の予約制も実施ですけれど、今回、新たに言われたことが、「この他に町民の方を対象とした年間を通したイベントを企画することで、町民の方に繰り返し利用していただけるよう、考えてまいりたいと思っております。」と言われました。この答弁書の最後にもあります「来年開館20周年を迎えることから、原点に立ち返り、町民の方に繰り返しご利用いただく、町民の皆さまに愛される温泉館となるよう、取り組んでまいりたいと考えております。」と繰り返し言われました。
この具体策ですね、実施、イベントを考えているとか、繰り返しご利用していただきたいとか、この具体策はいつ頃出せますか。
町長(松本 秀司)
そのイベントの計画については、やはりこれから当初予算を積み上げていく中で、やはり担当課といろんなアイデア、また職員、また町民の皆さん方からいただいた提案意見を組み入れながら、やはりそれでやはり20周年を迎えるわけでありますので、十分、また来ていただけるようなアイデア、提案を考え、取り組んでいきたいと思っております。

榮 茂美
今回、考えてるイベントの企画とか、何かやりたいということですけれど、まだ具体的には決まってないような雰囲気なんですけども、もしそれが決まって、やったとしても、それが本当に有効なのかどうか、ていうのが、私は心配するんですよ。方法とか策じゃないような気がします。
温泉館経営の立て直しに町営で頑張ると、ずっと今回も言われてますから、方法や策に走るんではなくて、まずは私達議会議員も含めて、全役場職員がですね、実際に利用していけばいいと、私は思うんです。
人数で言えば、もう100人体制にする。素晴らしいです、100人。これは松本町長がトップでですね、もちろん町営で、町長ですから、トップに率先垂範でやっていただかないといけないんですけれど、松本町長トップにまずは私達、町の関係者100人が毎月1回ですね、温泉館を利用する流れを作ればいいと思うんですよ。
この100人がですね、内部関係者というか、町関係者の100人が満足する温泉館に再生していく、いろんな意見を出していく。こうじゃないか、ああじゃないかと。利用する中でですよ。毎月。そうすれば、その100人の考えって、満足する、100人が満足すれば、それは全ての人に、私は通じると思うんですよ。そこから、どんどん人が入ってくると思います。まずは町長です。町長が率先垂範で、毎月、皆で温泉館を利用しませんか。
町長(松本 秀司)
やはり、私も含めて、やはり町民皆さん、また職員、また議員の皆さんも、そういう形で取り組んでいくということが、本当に大事だと思っております。

榮 茂美
私議員になって8年半、9年迎えることになりますけれど、温泉館に対する私の一般質問、今回で8回目となります。もう毎回、毎回ね、取り上げざるを得ない現状があります。
今の答弁でも、また取り上げざるを得ない、来年、取り上げざるを得ないのではないかと懸念しておりますので。
最後にね、町長として決意ていうか、この温泉館再生の決意をお聞かせいただきたいと思います。
町長(松本 秀司)
やはり、当町にとっては、温泉館という観光の中で、海岸線の中で重要な施設でありますので、それに対して、できる限りやはりしっかりと健全財政になるように、運営していきたいと思っております。



4、32年間続いた日高町クエフェア


榮 茂美
日高町は、冬場の観光客誘致対策として、天然クエ料理を提供して約50年近く経ちます。毎年、町のイベント、クエフェアを皮切りに、日高町は本格的なクエ料理シーズンを迎えます。
今年のクエフェアは32回目となりましたが、当日、何の説明もないまま「クエフェアは今回で終わります」とのお知らせがありました。
クエの町日高町として今まで力を入れてきたクエフェアを急遽やめることになった背景と、今後、クエの町日高町として何をどう取り組むのか教えて下さい。
町長(松本 秀司)
クエフェアは、クエ鍋のシーズン前に多くの方に天然クエの味をご賞味いただき、再度、日高町へお越しいただくことを目的に実施してまいりました。毎年、約1,500人の来場者があり、クエの町をPRするうえで、重要なイベントであると考えております。
そのような中、例年、実施主体であります九絵の町づくり実行委員会でイベント運営を行っておりますが、関係者の高齢化など負担も年を重ねる毎におおきくなってきている状況を踏まえ、実行委員会また関係者で協議を重ねた中で、今までのような形でのクエフェアは今年度で終了となったということでございます。
しかしながら、クエの町として継続してPRを行っていくことは必要であると考えておりますので、来年度から全く何もしないという訳ではなく、実行委員会や関係者と話し合い、形を変えイベントを実施したいと考えておりますので、その中でクエにつきましてもPRしてまいりたいと考えております。

榮 茂美
答弁で、「毎年約1,500人の来場者があり、クエの町をPRする上で重要なイベントであると考えております。」と言われました。私もそういうふうに捉えてきました。毎年1,500人の方が全国から来ていただく。また町民の方もこの機会に天然クエを格安で食べれるていうことで、楽しみにされてますし、私も毎年行かしていただいております。普通に今回も私も行かしていただいて、開会の挨拶終わった後に、後、商工会の方から「ちょっとお知らせがあります。」て言われましたから、私も別に気に留めてなかったんですけれど、その内容が、「今回で終わります。」て言われたのが、本当にビックリしました。会場からも「ええっ。」ていう声がありました。それ程、何か急にやめないといけないことがあったのかなあ、私は思ったんです。後々、考えていかないといけないんじゃないかていうのは、私も思っておりましたけれども、当日ですよね。それだったら、前もってわかってるんだったら、前もって「今回が最後となります。」ていうようなやり方をやれば、もっとたくさんの方が来場されて惜しまれたイベント、最後、有終の美を飾ったイベントになったんじゃないかと。できればですね、「来年からこうした形になります。是非そちらへお越しください。」いうような呼び掛けも欲しかったです。
それでですね、どうして、こういうような今回、32年続いたクエフェアをやめることになったのか、の、訳ですね、訳が、関係者の高齢化、クエを扱ってる旅館とか民宿とか思うんですけれど、関係者の高齢化などでイベント運営の負担が年々大きくなってきたとのことですが、この32年間続いたクエフェアは、日高町の伝統的なクエの食文化のイベント、町としてのイベント、大事なイベントでした。
ところがですね、町内で天然クエ料理が食べられる店がですね、2年前、平成29年12月議会で9軒との答弁がありました。現在では、7軒と聞いておりますから、この2年間でもう既に2軒減っております。今回、問題となってる関係者の高齢化と言われましたけれど、高齢化が進むとなればですね、今後、町内でクエ料理が食べられる店は更に減るとの予測があるからでしょうか。もし、そういう予測があるならですね、長年、日高町のこのクエの食文化ていうのが大事なものありますから、それを守る為に、町として何かそれを守る支援策とか対策は考えていますか。
町長(松本 秀司)
現在、クエ料理提供してる民宿は7軒でございます。また、温泉館みちしおの湯の食堂みちしお亭でも、1人用クエ鍋御前というのがありまして、メニューがあり、手頃な価格でクエを賞味していただいてるところでございます。
民宿を営まれています7軒につきましては、いずれも後継者や若い従業員の居られる店舗で、今後、すぐに民宿が減るということはないと考えており、みちしお亭につきましても、引き続いて営業してしていただけると聞いております。
また、支援策や対策につきましては、天然クエ鍋は日高町の食文化であると考えておりますので、PRを続けていくことは言うまでもありませんが、やはりメニュー開発の手助けなどをお手伝いできるところがあれば、協力していきたいと考えております。

榮 茂美
「今現在7軒となりました。」と言われましたが、この7軒には若い後継者が居ると今答弁されました。そしたらですね、この7軒で今回も32回目クエフェアやれたんですから、せめて来年ね、1年待っていただきたかったなと思います。
来年から形を変えたイベントを実施したい。何か先にイベント実施したい。一体どういうイベントなんかって。私としては思うんですけれど、どうして、今そういうふうにイベントを変えたいのかと。慌ててていうか。この7軒には若い後継者が居ると言われたんですから、そしたら、この形を変えたイベントですけれど、これはもちろん、もちろんですよね、日高町のクエにまつわるイベントと考えてよろしいですか。このイベント企画ですけれども、今までのような天然クエの食にイベントでしょうか。それとも日高町のクエの歴史とか伝統文化的なものでしょうか。
町長(松本 秀司)
これはやはり、クエの町づくり実行委員会で皆さんが協議して、その中で今後どうするかという話の中で決められたことであります。私としては、やはり引き続いてやっていただきたいと思っていたところでございましたけども、やはり、そういうこれまでの取り組み、長い間の取り組みがやはり少しきつくなってきたというような話でございますので、それであれば、やはり、来年からのイベントについてでも、やはり大勢の方に日高町にお越しいただくように、クエを含めた、当然ですクエのまち日高町ということでありますので、クエを含めた日高町を広くPRするためには、食をメインとしたイベントが良いのではないかと私も思っております。近隣市町の店舗にも出店を募るとともに、クエ料理やサバコロッケなど、やはり新しい、やはり食材がまたこれから売り込んでいけるわけでございますので、サバコロッケなどの地元食材のPR、その中でクエの歴史・文化についても発信できればと考えております。

榮 茂美
まあ来年から、もう来年ていえばすぐですよ。もうしっかりした協議を進めていかないと駄目だと思います。日高町クエの町として、今回、来年からも、その食ですね、天然クエの食も入れての後サバコロッケとか、あと、食べることの出店ですね、出店も考えたいていうことですけど、まあこれは、そういうようなことに対して、歴史や伝統文化的なものも入れるにしてもですね、クエの町づくり実行委員会とか関係者が協議しないといけないことです。
ここでは、私から2つだけ少し提案だけしたいと思います。
1つ目はですね、日高町の西山ピクニック緑地にはクエの供養碑があります。毎年ここでは天然クエ料理のシーズン前にクエの冥福と繁栄を願い関係者数人だけで読経焼香が行われています。こうしたクエ供養は他にはない、大変珍しい、これは日高町独自の伝統文化です。これを活かせないかと。例えば当日、西山にある散策スポットがありますよね、展望の森とか清流の森、やすらぎの森、照葉の森、野鳥の森、夕陽の丘、まあ6カ所ありますけれど、そこと、このクエ供養碑の前に各スタンプを置いて、計7カ所のスタンプを集めれば、天然クエ料理や温泉入浴券、その他景品が当たるような、広くですね一般に開放したクエ供養祭りていうのも考えてみてはいかがかなあと思います。
2つ目としてですね、ハイキングコースとか登山コースを利用して走る、トレイルランニングていうのがあります。トレイルとは未舗装路のことですけれども、西山は舗装路がありますから、ランニングコースとして難易度はそんなに高くないと思います。
クエの町日高町を象徴するクエモニュメントがその下にありますよね、その辺りからスタートして、西山の頂上のクエの供養碑辺りをゴールとしたクエマラソンも考えられるのではないかと思います。
こうした案もあるということを提案したいと思います。
今回は、32年間続いた日高町のクエフェアについて質問しましたけれど、最後に今の町長の思い、まあ考えですね、考え、思いを教えてください。
町長(松本 秀司)
思いということで、まあどういうふうな、思いていうのか、ちょっと質問がわかりにくいんですけど、やはり日高町にはクエ、当然クエのPR、またそういうことはしっかりしていかなければならないと、常に思っておりますので、そういうことも含めて、やはり日高町の観光には、町民の皆さんの力、お力を頂く、また議会の協力も頂きながら、しっかりと取り組んでいきたいと思っています。

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011