栄茂美 和歌山県日高郡日高町議会議員

日高町の元気な町作りを進めます。

平成24年(2012) 9月議会 一般質問3項目

1.通学路の安全確保を


榮 茂美
   今年4月、京都府亀岡市で軽自動車が集団登校中の児童と保護者の列に突っ込み3人が死亡、7人が重軽傷を負う事故が起きました。その後も千葉県館山市、愛知県岡崎市、大阪市中央区で登下校中の児童を巻き込む交通事故が相次いで起きました。また大変残念なことに、今年、町内でも通学路で子どもの交通事故が起きました。
町内にも、子ども達の登下校中の危険個所は何カ所もあります。今、その対策をどうするのかが問われています。歩道整備、車の速度を落とす対策、注意喚起の看板設置、信号設置といった道路交通環境の改善、交通指導取締りの強化、交通ボランティアによる保護活動、通学路の変更といった具体的な対策の早期実現が望まれます。
私は、昨年度議会で対応改善を何カ所も求めておりますが、再度、お尋ねします。
① 下志賀から西川大橋を渡り、高家下水処理場前を通って国道42号線へ出る一直線の広い道は、特に通学時間帯の朝は、出勤に急ぐ車の交通量も多く、速度規制の表示もない中、車のスピードも出ておりますが、横断歩道が一つもありません。そこを子ども達は毎日横断しております。横断歩道の設置を望みます。
② 県道井関御坊線のJR高架下から、国道42号線に出る萩原の交差点までの道が大変狭く危険です。ここは朝の出勤時の車の交通量も多い上、大型トラックもよく見かけますが、国道へ出る信号手前に横断歩道すらありません。何らかの対策が必要です。そして、この県道では、東光寺公民館の近くに 横断歩道がありますが、白線が劣化して消えかかっております。修復すべきではないでしょうか。
③ 同じ県道井関御坊線で、(株)浄水材製造さんに 沿っての道路下の側壁が高く、下はコンクリートで、万一、自転車で落下すれば大けがをします。ガードレールやガードパイプといった転落防止柵の設置を求めます。
④ 日高中学校手前の小中の県道で、歩道が途中で途切れており、反対車線側に歩道が変更しております。ここは一直線の道で車のスピードも出やすいし、以前、横断事故も実際起きたとのこと。何らかの対策が必要です。
⑤ この同じ県道(役場西100m位の所)で、今年の春、登校中の子どもが横断中に車と衝突し、ドクターヘリで搬送されました。現場は見通しのよい道です。ドライバーへの何らかの注意喚起、また横断する子ども達への交通安全指導の徹底、子ども達への見守り保護活動等、何らかの対策を講じるべきです。
⑥ ここ役場から国道42号線へ出るまでに清水井橋があります。橋の前後で4カ所、土手沿いの小道が合流しており、ここで以前飛び出し事故があったとのこと。注意、喚起の看板設置の必要性を感じます。
⑦ 産湯~比井小学校間の通学路は大変狭い。現在、道路工事中の場所は、更に危険を感じます。田杭・阿尾から比井小学校まで通学バスが出ておりますが、途中通る産湯の子ども達も乗せるべきではないか。
⑧ 小池~志賀小学校間は町外の車も見られ、交通量も多く、道が広い分、車のスピードも出やすい県道沿いを、子ども達はかなりの距離を歩かねばなりません。交通安全上また防犯上からも通学バスは出せないものか、との保護者の心配する声を聞きます。
⑨ 萩原住民公園の裏手の小道を子ども達が通っていますが、防犯灯が一つもありません。冬場、日が暮れると真っ暗です。安全対策として防犯灯の設置を望みます。
町長(中 善夫)
   1点目の町道高家下志賀線への横断歩道の設置は、昨年10月に高家区長と相談し、御坊警察署に設置を要望している。更に、今年8月には具体的な横断歩道の設置場所について、御坊警察署の担当課と打ち合わせをしている。
2点目、3点目の県道井関御坊線における交通安全対策については、昨年の9月議会に、4点目の県道比井紀伊内原停車場線の交通安全対策にいては、本年3月議会でも答弁したとおり、県には要望済みで、今後も引き続き要望していく。
5点目、6点目については、ドライバーや歩行者等の交通マナーが問題であり、交通ルールの遵守とマナー向上のための啓発に、より一層取り組んでいく。
7点目、8点目については、教育長の方から答弁させていただきます。
9点目の萩原住民公園裏手の小道への防犯灯設置については、この道は、ほ場整備で整備した道であり、通学路には指定していない。萩原住民公園前の県道が、通学路になっているので、登下校時はそちらを通るように教育委員会と連携して、指導していく。
教育長(玉井 幸吉)
⑦、⑧ のご質問について、お答えします。
昨年12月議会でも同じご質問をいただいています。産湯から比井小学校間の通学路の現状は十分に認識しているので、1日も早い道路改良工事の着手に向けて取り組んでもらえるよう、町から県へ要望している。
また、産湯の子ども達や小池の子どもたちの通学について、前教育長は、12月議会で、議員のご質問に、「遠距離だから防犯上危険であるというのは、少し間違っているところがあるのではないか、近くだから防犯上安全であると言えないと思います」と答弁されている。私もその様に思う。子ども達の登下校の安全については、十二分に配慮しなければならないが、教育委員会として、現状の通学方法を変更する考えは持っておりません。

榮 茂美   
   この春、全国的に通学路における交通事故が多発し、政府は、全国の公立小学校を中心とする通学路の緊急点検を行うよう、指示を出しました。これを受けて、先月8月末までには、全国で実施されたと思われますが、日高町教育委員会としてお尋ねしたい。1点目、どのように取り組まれたのか。2点目、今回の通学路の安全点検を行った後が大変大事ですが、今後、どのように取り組まれて行く予定なのか、以上2点お伺いしたい。
教育長(玉井 幸吉)
議員ご質問の通学路の合同安全点検ですが、先日、御坊警察署交通課職員の方2名、日高振興局道路課職員の方2名、そして各小学校の学校長、教育委員会の職員で、それぞれ各小学校から上がってきた危険箇所と思われる所について、点検を行いました。その結果、県が来年度の予算に最優先に載せている箇所、実施されるような方向のあること、あるいは、今年度内に行われる場所、あるいはまだ検討中であるというふうなことの中でですけれども、取り組みを進めてまいりたい。ただ、広範囲な部分になりますので、十分に子ども達には交通安全の指導上の留意点について、徹底を図って、安全対策を取っていきたい。
また先日、グリーン日高農業協同組合から、子ども達の飛び出し防止の看板について34基頂戴した。ご寄付頂いたわけですが、その看板については、各小学校へ配付配付しました。実数は、内原小学校が14台、志賀・比井小学校が10台配付させていただいた。即、どこに設置していったらいいんだろうかということを検討して、もう比井地区では設置されております。更に、子ども達を見守る体制は、各地区において十分にとっていただいている。内原小学校では見守り隊、連れもて帰り隊、約60名の方々にご協力をいただき、比井校区においては、飛び出し防止の看板について、区で購入していただいて、先に設置をされた。安全対策については、学校もご家庭も、各保護者も、それから各地域の方々も、本当に見守って、子ども達を指導していっていただきたい。そういう願いを持っている。

榮 茂美
教育長は、交通安全対策は、町として広範囲になるとのこと。確かにそうです。今回の通学路の安全点検を、一時的なものにせず、継続性をもって今後も取り組んでいただきたい。それでですね、今回の答弁の中で、1つ気になったのが、萩原住民公園、裏手の小道は通学路ではないと言いますが、その裏手の小道に自分の家があるから、子ども達は通るのです。そこを通らないと家には帰れません。保護者とか地元から要望を上げた場合、役場担当職員なり、なんなり、電話だけじゃなくて、現場に足を運んで、一緒に悩み考えるといった、一手間掛ける行動を惜しまないでいただきたい。先程も、県とかに要望している、御坊警察署に要望しているとの答弁で、ちょっと言葉で終わっているような感じもする。じゃあそれが実現するまで、何かこう対策ていうか、ないのか、一番いいのが地域の見守りとか子ども達の安全指導をしっかりと現場でやるとか、ドライバーですね、ドライバーへの注意喚起、とても大切だと思います、手探りでも考えていくべきです。参考までに、文部科学省は今月、通学路の安全確保のために、市町村に専門家を派遣するといった通学路、安全対策アドバイザー制度を創設する方針を固めました。こういったものも、利用すればどうか。ハード面の整備も大事ですが、例えば横断歩道とか、道を拡幅するとかあるが、時間は掛かるが、ソフト面からの取組みが大変大事です。町として、町長として、子ども達の通学の安全確保の対策に全力を尽くすといった姿勢を、最後に示していただきたい。
町長(中 善夫)
防犯灯の件は、個人の申込みではなくて、設置して欲しいという要望があれば、区長さんを通じて役場に来て下さい。それというのは、この防犯灯は、その耕作者、今までも例があるんですが、耕作、作ってある耕作が不能になる場合ある。そのようなこと、過去に何件かあるので、そういうふうになったら補償問題等も出てくるので、そういうことも含め、また電気料の関係もある。そういうことの中で、町としては、区の区長さんから要望、いわゆる区長さんから各地区、必要な所はどしどしと町の方へ要望がある。そういうことなので、今のご指摘する点については、区長さんとも相談して、必要であれば区長さんが要望してくれると思う。町としては、区長さんから取り組んで来た場合は、一応、現場も見せていただいて、取り組んでまいりたい。そして、机に座ってるばかりじゃなく、現場へも来てというようなご指摘は、町としては、そんなことは絶対ない。今までも担当課の方は、要望があれば、現地へ足運んで、関係の区長さん並びに関係者とも打ち合わせて取り組んでいる。そういう認識はちょっと取り除いていただきたい。それから交通安全の施設、ハード・ソフトありますけども、何と言っても交通安全については、ドライバー、歩行者の皆さんのマナーが一番大事です。この点については、現時点までもいろいろ、警察関係またそれから交通指導員さん、あらゆる保護者の皆さん方等に街頭指導等でご協力いただいている。今後もなお一層、町としては、そういうソフト面についても全力を挙げて取り組んでいきたい。



2.減災対策


榮 茂美
① 津波避難訓練
    7月29日(日)午前9時過ぎから、町内の沿岸部を中心に津波避難訓練が実施されましたが、その実施内容と実施状況を教えて下さい。そして、この避難訓練で、どのような課題点・反省点を掌握されたのかお聞きしたい。
この避難訓練時に、町内の沿岸部では海水浴客も多数見かけました。私は産湯海水浴客に声を掛けましたが、「山はまじかに見えるが、避難経路がまったくわからない」と皆さん言われておりました。今年6月議会で町長は「産湯海水浴場付近の津波避難誘導看板の設置は、隣接する県道の拡幅改良工事の完成後を目途に、地元関係者と協議して設置したい」と答弁されましたが、それだと遅すぎます。人命優先ですぐに対処すべきです。
日高町に隣接する美浜町の入山が、避難場所として近い日高町民の方々がいらっしゃいます。もちろん、そこが適地かどうかは検証も必要ですが、町を越えての避難がスムーズにできるよう整備すべきです。どう取り組まれますか。
町長(中 善夫)
津波避難訓練の実施内容については、防災行政無線を通じて警報発令、避難勧告の周知を行う情報伝達訓練を行いました。
次に、住民の方々の高台等への避難行動訓練、水門陸閘等の閉鎖訓練を実施したほか、孤立集落対策で設置した無線機等を使用して、各区からの情報収集訓練を実施し、町内で975人の方が参加された。
今回の訓練の中で、一部に防災行政無線が聞きづらいという声があったので、本9月定例会に防災行政無線戸別受信機の増設予算を計上し、対処してまいりたい。
次に、産湯海水浴場付近の津波避難誘導看板の設置については、避難誘導看板は県道から避難路への入り口と、海水浴場への昇降路に設置。また、海水浴場運営中は、係の者が避難路へ誘導するよう管理団体に指導しており、人命優先で対処している。
ご質問にあるような来訪者に目立つような看板設置については、県道拡幅工事の完成後に、地元関係者と協議して設置したいと考えている。
次に、町を越えての避難がスムーズにできるよう整備すべきとのご質問は、隣接市町には、その市や町独自の整備方針や計画があります。しかしながら、防災対策は単独の町だけではなく、隣接市町とも連携を図っていかなければならないと認識している。
私たちは、いつどこで被害に遭遇するか解りません。外出先で地震・津波が発生した場合、どう対処するか、どこへ避難するかを瞬時に判断し、命を守るために、その時々の状況に応じた行動が必要です。いざ津波が来るという状況において、目の前の高台に躊躇することなく避難する意識を高くもっていただくため、啓発活動を積極的に行ってまいりたい。


榮 茂美
   この産湯海水浴場隣接の県道拡幅改良工事の完成はいつ頃になるのでしょうか、お答えいただきたい。近々であればいいが、これからサーフィン客も来ます。釣り客もいます。今、来町者は海水浴場駐車場手前の左手の山に上がる小道の足下にある、何も書かれていない小さな避難誘導看板の裏面だけを見て、通り過ぎている。多分、誰も、何も書かれてないんですから、見てないでしょう。気に留めてないと思います。だから問題なのです。来町者の誰もが、その避難路を認識できない。そこ通っても、帰る時は、足下に小さいのが見えますが見てないような気がします。町長はそこ通られるとは思うんですが、その現場の状況ですよね、確認されましたか。私はいつもあそこを通るとおかしいと思うんです、本当に。町長、おかしいと思いませんか。海水浴場運営期間は一時のことです。常に係の者、つまり人が避難路へ誘導できる状態ではありません。この件について、来町者に対する避難路の確保ですよね、こっちてすぐわかる、来た時にわかるていうの、この件について、既に地元関係者と話し合われたかどうかなんですよね。私は、これ地元の方からご意見いただいてるんです。だからもっと広く、地元の声を聞いていただきたいと思います。町長の考えをお聞きしたい。
町長(中 善夫)
県道の完成につきましては、県からお聞きしております。今年度、24年度中に完成の予定であるということで聞いております。それについて、産湯の海水浴場のことについて、町長、現場よう見てるんかというようなご指摘ですが、私も再三と、産湯海水浴場に行ってますので、そこの県道もよく通ります。その状況は十分認識している。そういうことの中で、(県道より)先やっても、またやり替えんなんていう、不必要な経費も出てきますので、再三と申し上げているとおり、県道完成した暁には、地元の関係者と相談して、どこへ設置、高台も何箇所かあるわけで、それも最終、区とまだ詰めもできていません。その高台の関係もあるので、地元の管理者と相談の上で、早期に設置したいと思っている。

榮 茂美
次に、町を越えての避難ということで、先程、私は美浜町入山を、一つ例に出しましたが、町長は答弁で、「防災対策は単独の町だけではなく、隣接市町とも連携を図っていかなければならないと認識している」と言われました。私も正にその通りだと思います。更に言えば、この日高町が隣接市町に対して、災害時、後方支援ができるぐらいのハイレベルな対策整備を進めるべきです。やっぱり日高町の持つ、土地柄というか、重要だと思います。確かに浸水する平野部もあるが、近くに山もあります。美浜町さんも御坊市さんも大変な対策に追われているが、本当に、日高町が、リードできるぐらいの対策整備を進めていただきたいと思います。まずは、でも我が町なんです。日高町の持つ防災力なんですけれども、まずは日高町の持つ防災力を、言葉だけでなく実践で、スピードをもって強力に高めていただきたい。この美浜町さん御坊市さんとの連携、それは、具体的に進められないのか。要するに、日高町の防災能力も高めながら、美浜町さん御坊市さんに対して、例えば、車で、ここを通ってもいいんじゃないかという。今、必ず歩きなさいという指導はないです。車でも良いです。でも、混雑するかどうかも、ちゃんと検証しないと駄目です。検証する場合に、やはり隣接の市町と話合わないといけないと思う。そういったことも取り組んでいただきたい。同時進行で取り組んでいただきたい。
町長(中 善夫)
隣接との防災対策については、やはり隣接の市・町から私どもの町へ要請があれば相談に乗って、協力できるものは協力したい。そういう中で、今、現時点でも、両町、美浜町さんもそういうことでいろいろと対策していると思いますが、そんな相談があれば、前向きに私どもも相談に乗りたい。そして、この件については、町としてもやはりこの防災対策については、全力を挙げて、やっぱり地元の各地区の区長さん、並びに関係者の皆さんのご協力いただいて、取り組んでいかなければなりませんので、皆さんのご協力をお願いして、我々としては全力を挙げて取り組んでいきたい。

榮 茂美
② 地震津波ワークショップの開催を
   国の中央防災会議では、この7月の中間報告で、東海・東南海・南海地震が連動して起こる「南海トラフ巨大地震」を、東日本大震災を超える国難としての巨大災害と位置付けました。この巨大地震に対して、沿岸部だけに限らず、日高町全体として万全の対策を講じていくべきです。そのために有効なものとして、地区ごとの地震津波ワークショップを順次開催していけばどうか。町内には21地区ありますが、助け合える地区同士で合同の開催も大変有効かと思います。外部から優秀なアドバイザーも入れて、順次、地区で開催できるよう、町としてのリーダーシップを発揮すべきです。そして、このワークショップ開催で、各地区の課題を整理し、具体的に対処していくべきです。「自分の命は、自分で守る」というスタンスですよね、町の執行部の方々は。それを重視するなら、自分の命を自分で守れるだけの知識と行動力が、今、住民に求められております。であるなら、如何にそれを住民に習得させてあげるかは、町の責任です。町長のお考えをお聞きしたい。
町長(中 善夫)
防災意識向上のため、最近の各種団体の研修会では、地震・津波に関する研修が多く取り入れられている。また、町内の各自主防災組織では、地震津波対策の防災研修や地域にあった避難訓練など実施し、課題等を整理するとともに、今後の訓練に活かすため努力されている。
町としては、ワークショップのような研修会も一つの方法ですが、自主防災組織も活発に活動されているので、自主防災組織をはじめ各種団体等と連絡を密にし、住民一人ひとりの防災意識の向上に努めたい。

榮 茂美
町長は「住民一人ひとりの防災意識の向上に努めたい」と常に言われているが、とても抽象的で、未だに具体的なプロセスが私には見えてこない。例えば、各地域に防災リーダーを育てる対策、要するに人を育てないと役場職員だけでは無理です。やはり、今、HUG(ハグ)とかありますよね。実際、避難場所でどんなふうに運営するのかという、そういう運営の仕方を学んだり、地元の方が学んだりしているのがあるが、やはり、リーダーというか、防災士の、防災リーダーを地域でもっと育てるべきだと思う。以前から何度も提案している防災士免許取得の推進や助成、その高いんで、講習料とか個人で受けると。だからこういったところに、県が主催でやるところに前もってお知らせして、皆、意識高めるために勉強に行ってこいというような方向とか、また各地域によって課題がまったく違います、状況がまったく違いますから、それに各地域の課題に対応していくためには、やはりその地域で、皆で考えないといけない。町が、あそこに逃げなさいというよりか、もう自分達があそこへ逃げた方がいいよという、そういうワークショップの開催は、自主性があって、とても効果があると思う。そういったものを具体的に進めていただきたい。町長は、自主防災組織を始め、各種団体等に対してある程度任せてないのかな、頑張って下さいだけじゃなくて、こういったことやりませんかと、順次やりませんかという、そういったリーダーシップですよね。町内検討すべき課題が山積しております。例えば、災害時に、すぐに配布できる飲料水が町にない。これは本当に大きな問題です。じゃあ各自持って逃げたらいいじゃないかと言われますが、持って逃げれない場合も多々ある。家に防災袋、皆さん置いてらっしゃいますが、本当にそれを持って逃げれるのか、年配の方々が、あの重たい水の入った袋を持って逃げれるのか。本当に考えて、防災袋の中一杯入れていらっしゃる方もありますが、その時に、そういう行動がとれるのかな、心配します。もちろん食料も大事ですけれども人間、水です。もうすぐに配布できる水、これは町で用意すべきです。これは本当に大きな問題です。またもう一つ、大きな問題が、災害時要援護者という言葉がありますが、これは高齢者、障害者、外国人、乳幼児、妊産婦など、避難の際に、もう自分1人だと無理なんですよね。車椅子の方もいらっしゃる。そういう時に、必ず支援が必要な方々、災害時要援護者と言いますが、その避難対策です。それは地元で考えればいいんじゃないかというようなやり方じゃなくて、地元の中に入って、一緒にじゃあどうすればいいのかと、悩んでいただきたい。各地域とか、住民個々に任せてできる問題ではない。日高町の防災対策のプロセスを組んで、じゃあこれに取り組もう、じゃあ次はこれだという、力強いリーダーシップをね、町長に是非とっていただきたいと私は強く望みますが、町長いかがですか。
町長(中 善夫)
リーダーシップを発揮してくれとのことですが、私はリーダーシップを発揮して取り組んでいる。そういう中で、自分の命は自分で守るだけの知識と行動力が今、住民に求められている。町としては、防災に関する演目で講演会を開催することや県の講習会を積極的に自主防災組織や区の研修会に紹介するなど、住民一人ひとりに訴える機会がある度に進めている。今年度に入って、自主防災組織を立ち上げる区、もしくは既に立ち上げた区、合わせて3地区ある。これは研修や訓練により、知識や技術が培われ、住民の皆様の防災に関する意識が向上していることによるものと思う。自分の身を自分の努力によって守る自助、地域や近隣の人々が互いに協力し合う共助、これらがあって初めて公助が機能し、減災が図られる。住民一人ひとりの更なる知識や行動力の向上を図る上でも防災研修や訓練の奨励を図ってまいりたい。

榮 茂美
③ 高台移転の町づくりを
   津波避難しなくても良い町づくり、長期展望に立って進めるべきです。特に、乳幼児や障がい者、お年寄りの方々、つまり避難に困難が伴う方々が、安心して暮らせる災害に強い町づくりが望まれます。
たとえば、幼保一元化の子ども園や高齢者のサロン施設といったものを高台に作る。反対に、身軽に逃げれる元気な方々の働く場所を、町が優遇施策を行って、交通の利便性がある平野部で進める等を考えるべきではないか。
長期展望に立った災害に強い町づくりを、町長はどのように考えているのか教えて下さい。
町長(中 善夫)
津波避難の場合のみを捉まえた場合は、議員のご指摘は理想的なものであるが、現状は生活の利便性が優先されがちとなります。また、当町は農業、水産業が主産業の町であり、農業や漁業を営むのに適した場所に人が住み、長い年月をかけて、そこで生活をしてきた経緯がある。さらに、ご質問の施設の大半は、比較的高地に建設されています。
このような状況から、高台移転のまちづくりについては、当町の現状を鑑みるとき、喫緊の課題ではないと考えられる。

榮 茂美
長期展望に立った災害に強い町づくり、これは私絶対必要だと思います。今回示された津波浸水マップのエリア内は、今後、住宅地や老人施設の建設はできたら避けていただきたいという願いがすごくあります。建てる方々は実態をご存知ないから建てるのです。最近でも、老人施設立ちましたよね。あの、建つ時、わからないんですよね。急に建ち始めるから。「あそこ何建つん。ああ、老人施設や。あんな所へ建ったらあかんで。」って、まあ地元の方々言いますけれど、事業主の所までわざわざ言いには行きません。それで建ちました。建った後に、ここに、日高町役場に聞きに来られましたよね。津波があった時にどこに逃げたらいいんですかということで。私こういったことがね、すごく負担をかけているんじゃないかと。知らないから建ててしまうんですよね。だから示していくていうか、やっぱり住宅地にしても、一生に1回のことです。大きな買い物です。30年ローンとか35年ローンを組んでの家です。で、建って、「あれ?ここ浸水するんですか?」て聞かれた時に、胸が痛いです。この浸水エリア内、もう明らかにわかってますよね、エリア。今回、この南海トラフ巨大地震に対する津波浸水マップももう出来上がりましたけれども、この浸水エリア内は、例えば、農業用地としての活用を考えるとか、方法はあると思うんです。これもし放ってたら、先程町長は、「高台移転の町づくりについては、当町の現状を考えみるとき、喫緊の課題ではないと考えられます」と言いますけれども、今は良くても、これから、「ああ、ここに建ててもいいんだ」と思えば、どんどん建ちます。人間、去年の3.11の震災も、やはり時間が経てば、縮小して、被害を、やっぱり少し忘れていくという人間の性質ありますが、私は自分達の子ども達、孫達が安心して住めるという、その町づくりです、日高町はここが危ないんだというようなこと、町の計画としてです。私が言っているのは、長期展望に立ってです。長期展望に立つ、大事です、大変。これは未来への責任です。未来の子ども達への責任です。その責任は私たちにあるんです。子ども達にはない。だから、その長期展望に立った、災害に強い町づくり計画を望みます。これは必要です。是非、考えて下さい。
町長(中 善夫)
長期展望に立った、災害に強い町づくり、これは本当に重要なことです。私もそのことについては、現時点取り組んでいる。今後も、議員の皆さんを始め、関係者にも協力いただいて、取り組んでいきたい。そして、その高台移転云々という、建設な意見頂きましたけども、それはもう頭の中へ入れておきますけども、まず、この必要なことについては、必要な地区について、高台の避難所の確保、それと避難道路の整備、これは地元の皆さんの協力を得て、取り組んでいかなければならない。海岸線の所、それからこの広みの低い所の問題点もあるが、まずとりあえず、町としては、高台の避難所の確保と、避難道路の整備を必要のある地区については、取り組んでいきたい。今までも関係地区の区長さん方に、自主防災組織の会長さんにも、その旨お願いして、お互いにすべき所は取り組んでいきたいということで、地元へも話してますので、今、高台云々より、町としては、今いう、私申し上げた点について、全力を挙げて取り組みたいと思っている。



3.日高町の風力発電事業


榮 茂美
① エネルギー問題について
   町長が風力発電事業を推進する理由の一つが、エネルギー問題です。町長の主張は「現在の生活水準を維持発展していくためには、電力は重要なエネルギーであり、原子力発電を停止し、CO2排出を削減しながら、なおかつ、風力発電を進めないとの選択は、今後の電力需要を見据えると、安定した電力の供給に、そのようなゆとりはないと考える」との事ですが、これは国レベルの答弁です。違和感を感じます。
どうして日高町が、わざわざ風力発電事業を起こして電力を供給しなければいけないのか理解できません。今、時代が向かおうとしている方向は、大量に電力を生み出すことよりも、必要以上に電力を使わない「省エネルギー型社会」であり、また地元で電力を生み出し、地元でその電力を使うといった安全な「地産地消型社会」を目指し始めております。例えば、小水力発電事業は規模は小さいですけれども、建設時の環境負荷、河川水質、周辺生態系への影響が少ない。エコの観点からも、エネルギーを地産地消させようとする、こういった取り組みは大変素晴らしいと思います。大変共感します。
今まで日本が目指してきたエネルギーの大量生産・大量消費・大量廃棄といったゆがんだ豊かさでは必ず行き詰まります。
今、町民が穏やかに暮らしているこの日高町に、巨大で高価な風力発電機を、これから次から次へと設置稼働して電力を生み出さねばならない必要性がどこにあるのでしょうか。疑問に感じます。
なぜ日高町に風力発電事業が必要なのか、国レベルの答弁ではなくて、日高町レベルでの、住民側に立った答弁を求めます。
町長(中 善夫)
  最初に今回の一般質問に際し、議員は、私の風力発電推進の考え方について、何か誤解をされているように思われましたので、その点について最初に申し上げます。
風力発電事業は、民間の事業者が、数年間にわたり日高町内において風況調査を行い、良好な風況が見込めると判断されたことから、事業計画をたて、事業化に向け取り組まれている。
私は、以前から原発に代わるエネルギーとして、自然エネルギーを支持してきたもので、町有地の賃貸や官公庁への許認可等にあたり、積極的に事業者に協力してきたところであり、現在もこの考えに変わりはない。
榮議員は、風力発電事業を日高町が、あたかも、事業主体となって推進されているように思われているようだが、この点は、誤解を招かないよう明言しておきたい。
議員ご指摘の国レベルの答弁等々については、行政をあずかる町長として、率直な考えを申し上げたところであり、その点は、ご理解いただきたい。

榮 茂美
町長は、「日高町での風力発電事業を推進していく」と公約に掲げられました。その重みを感じていただきたい。今も、この答弁ですが、「積極的に風力発電事業者に協力してきた。現在もこの考えに変わりはない」と言われた。町長はまるで事業者側です。というより、風力発電事業者の後ろで、その推進を後押しされているといった感がどうしても否めない。まずは風力ありきで、日高町民の気持ちを置き去りにしているような気がする。町長、住民側に立っていただきたい。お願いしたい。
さて、エネルギー問題ですが、今、日高町内で大平山と池田に出力2,000kwの風車9基を計画中です。参考までに言いますが、この9基で一般家庭9,500世帯分の年間消費電力量を賄えるそうです。日高町の世帯は2,900戸程です。エネルギーの地産地消型であれば、既に町内の田杭に出力1,990kwの風車がありますので、後2基程あれば、日高町内での電力、十分賄えます。私が言いたいのは、どうして日高町内で、今回出力2,000kwの巨大風車を9基も設置して、年間9,500世帯分の電力を作り出す作業をしなければいけないのか、なのです。この事業が適する他の市町村もあると思います。風はどこでも吹いております。どうしても、日高町でなければならい理由があるのかどうか、それをお尋ねしたい。
町長(中 善夫)
日高町でどうしても必要なのか、というご質問ですが、日高町の風況調査した結果、風がよく吹いてるんで、適しているということで、事業者の方は推進している。再三と、私も以前からもご答弁させていただいておりますが、現在の生活水準を維持発展していくためには、電力は重要エネルギーであり、原子力発電の停止やCO2排出削減を受け、風力発電などの再生可能エネルギーの必要が今後益々高くなっていくことから、推進しているので、一つご理解いただきたい。

榮 茂美
② 人にやさしい、環境にやさしい施策を
   日高町の低い山々は、身近で美しい自然です。山の高さの半分以上もある建設構造物を、山の尾根に列ねていくことは、日高町の山の持つ自然価値を確実に壊します。更に、日高町の山の生態系への影響も心配です。また風車設置のための山での広い道路開発は、自然災害の誘因にもなりかねないという新たな心配もあります。風力発電事業は、日高町の自然環境への負荷があまりにも大きすぎると私は考えます。
それに、耳に聞こえる騒音問題だけでなく、人の耳には聞こえない低周波音による健康被害も、大変、今、全国で深刻な問題で取り上げられております。これらリスクを伴う事業をどうして、あえてやりたいのか、その真意が理解できません。その必要性は、いったいどこにあるのか、お答え下さい。
いったん風力発電事業を始めたら、これから一生、更には子ども達や孫達の代までずーと、この大きな風車群と日高町は付き合っていかねばなりません。何か問題が出た場合、その責任を負えるだけの用意はされているのかどうか、お答えいただきたい。
町長は「この発電事業を始めて、何か被害が出た時、町としての救済はできない」と6月議会で言われました。そして「何か問題が出た場合には、町が先頭に立って、事業者に解決するよう全力を挙げて申し上げていく」という程度の救済方法です。「意見を事業者に申し立てていく」という程度では不十分です。被害が発生した時の具体的な補償の取り決め、契約が必要です。救済方法の準備は万全なのか、お尋ねしたい。
町長(中 善夫)
私は、福島第一原発事故を受け、以前にも増して自然エネルギーの重要性を再認識したところであり、代替エネルギーとして太陽光発電や風力発電が望ましいと考えている。
本議会の行政報告において、瀬山風力発電事業の候補地となっている小浦区長から、小浦区として風力発電施設設置に対し、同意することは困難であるとの報告をいただき、小浦区民の皆様のご意向を尊重してまいりたいと申し上げました。
この結果を受け、開発事業者が、本計画を断念するのか、あるいは今後、時間をかけ再度、事業化に向け、小浦区民の皆様にご理解をいただけるよう努力されるのかにつきましては、本事業を計画されている事業者が、自らの責任において判断されるものである。
議員ご指摘の被害発生時に具体的な補償の取り決めを求められておりますが、以前、町内で事業計画に同意いただきました関係区におきまして、関係区と事業者及び日高町が、救済方法を示した協定書を交わす予定でした。
事業化に向け、地元同意が得られるようになった場合には、協定書を締結する考えであるが、現在のところ、そのような状況に至っていないのが実情である。

榮 茂美
町長は、「小浦区の風力発電事業は地元区の同意が困難であるとの報告を受け、地元区民の皆様のご意向を尊重してまいりたい」と言われました。地元区民が反対を表明されたのです。それを受けて、町長は風力発電事業を町として、断念すべきです。ところが、町長の結論は、「風力発電事業者が自らの責任において、つまり断念するか継続するかの判断をされるものである」と、その事業計画再燃の可能性の含みを持たせている。こういった事業主任せの町の態度に、住民は不信感を持つのです。地元区がもうノーって言ってるんです。小浦区民は、もうノーていう、そういう意見いただきましたよね。そしたら、住民側に立って、「分かりました。町として、じゃあ小浦区にはもう推進しません」て、どうして断言できなんですか。断念していただきたい。
町長(中 善夫)
先程もご答弁申し上げましたが、重複する点もございます。行政報告でも申し上げましたが、区民を対象に意向調査が行われ、現状では、小浦区として風力発電施設設置に対し、同意することは困難であるとの報告を小浦区長から頂きました。小浦区民の皆さんのご意向を尊重してまいりたいと、私は、もうそれは思ってる。しかし、事業を進めているのは事業者であり、事業者が取り組んでいるところであり、今のところ、事業者としては、今後に向けて調整中であるという報告を受けている。現時点ではそういうことです。ですから、事業者が進めていますので、私は、事業者がそういうことの中で、まあどういうことになるかわかりませんが、町としては、この風力発電については、私は推進をしたいということ、今も意向変わっておりませんので、そういうことをお答えいたします。

榮 茂美
さて、人にやさしい、環境にやさしい施策をについてですが、小浦区ノーと言いました。そして今、もう1カ所、今進められていますよね。9基設置予定の。この大平山と池田の風力発電事業計画は、当初20基も設置予定でした。小さな山に大変な数です。それを環境影響に配慮して、今回、半分以下の9基の設置計画に変更しました、事業主が。その理由は、環境影響に配慮してとのことで、具体的理由ですけれども、由良に向かって国道トンネル、由良隧道から北東の山奥5基ですが、これは希少猛禽類クマタカに配慮して中止したとの皆の前での説明でした。自然界の生き物に配慮して山奥には風車は建てず、人間が生活している民家側に5基設置するという説明をされたのです、皆の前で。動物に配慮して、人には配慮しないというこの説明に納得できる人は果たしているのでしょうか。私には納得できません。町長は納得できますか。
町長(中 善夫)
その説明内容、私は全然、会議も出席していませんので、中身もわかりません。今初めてそういうこと聞いたんですけども。町長納得してるんか、ということですが、やはり、事業者がそういう、関係、出席してある方にそういう説明したということが事実やと思うんですけども、私は、この風力推進については、事業者を信用していますので、そういうことについては、その場の説明については、そういうことをおっしゃったか知りませんけども、私は、事業者としての説明義務を果たしたんじゃないかと思ってる。

榮 茂美
町長、あまりにも、国の、政府の打ち出しとか、事業者とか、そういうところを、信用するのも大事ですけれども、まず住民の不安の声を聞いていただきたい。それをすごく思います。ちょっとこれ参考までにですが、高知県檮原町ていう所があります。ここは再生可能エネルギーで電力受給率100%を目指す町の取組みをされています。現在、人口は約3,800人の町です。今回、日高町は、この2,000kwの巨大風車を9基も設置予定ですが、この檮原町は、その3分の1の小さな風車ですけれど、600kwの風車が既に2基設置されており、この小さな風車を後2基増やせば、町の電力受給率は100%になるそうです。もちろん、他の再生可能エネルギー、太陽光も利用してですが、私は先駆的な取組みだと思います。こういった先駆的な地産地消型エネルギーの取組みを日高町も勉強すべきではないか。これは、まあ参考までにお伝えしたいと思います。
もう最後です。ちょっと時間がないので、最後に私、結論言わさせていただきたいのですが、住民に支持されてないです、風力発電事業が。町長はもっと住民側の方に行って、意見を聞きに行っていただきたい。その説明会にしても、やはり事業主がいらっしゃって、町長が居てるじゃなくて、もう町長膝詰めで、自分の公約だったら、もっといろんな言葉で住民に訴えることができるんじゃないかと。どうも、本当にこれは必要なのかどうなのかと、町民迷いますし、ある方が、「この話なかったことにしたい」という方もいらっしゃったんですよね。私その言葉を聞いて、本当に胸が痛くなりました。やはり町長は公約で、これをやりますって、住民に渡しました。住民受け取りました。じゃあ自分らで考えよう。ところが住民で賛成派と反対派がもちろん出て来ます。やはりそこは溝が出て来たのかな、この話なかったことにして欲しいと、もうその言葉で本当に胸が一杯です。最後に、住民に、日高町民に支持されない事業はやるべきではない、と申し上げ、私の本日の質問を終わります。

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